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BATTERY & RESALE
セグ欠け・SOHと査定額。
EV査定の最大変数を先に知る。
同じ年式・同じ走行距離でも、EVの査定はバッテリーの健全度(SOH: State of Health)で 大きく変わります。ところが自分の車のSOHがいくつで、査定にどれだけ効くのかを知る手段は、 いまの日本ではほとんど整備されていません。売る前に知っておくべきめやすをまとめました。
SOH別・査定減額のめやす
| SOH(バッテリー健全度) | 査定への影響(めやす) |
|---|---|
| 90%以上 | 0〜3%減 |
| 85〜90% | 2〜5%減 |
| 80〜85% | 5〜10%減 |
| 75〜80% | 8〜15%減 |
| 70〜75% | 12〜25%減 |
| 70%未満 | 20〜40%減 |
出典: 買取業者bande-gi掲載の段階表(bande-gi.co.jp・2026-08-01取得・二次情報)。 実際の減額幅は業者の販路・車種で変わります。
たとえば相場250万円のEVでSOHが85%まで下がっていると、95%の個体との査定差は 数十万円規模(同出典の試算では約45万円)になり得ます。年式や走行距離より効く場面がある、 EV査定の最大変数です。
SOHはどのくらいの速さで下がる?
実測データでは、EVのバッテリーは年1.8%(エネがえる・実車約1万台の集計)〜年2〜3%(Geotabの海外集計)程度の ペースで劣化します。単純計算で5年後にSOH 85〜91%あたりが平均像です。 ただし冷却方式で差が出ます。液冷(テスラなど)は劣化が緩やかで、 空冷(初期リーフ)は速い傾向が知られています。
リーフの「セグ欠け」の見方 — 12セグが基準
リーフはメーター右端に12段階のバッテリー容量計(セグメント)があり、 新車時は12セグ、劣化すると上から1つずつ消えていきます。 これが「セグ欠け」です。中古市場ではセグ数がそのまま査定の言語になっており、11セグと12セグ、9セグと10セグでは値段が変わります。
分かれ目になるのが日産のバッテリー容量保証です。 8年または16万km以内に容量計が9セグメントを割り込んだ(=8セグになった)場合、 9セグ以上への復帰が保証されます(日産公式・保証継承には条件あり)。8セグの車は、売る前に保証で修理・交換できないかを先に確認してください。 保証で復帰させてから売るほうが手取りが大きくなる場合があります。
自分の車のSOHを知る方法はまだ限られる
- ① 日産バッテリー状態証明書 — 2026年2月に発表された公式のSOH証明サービス。 ただし現状は対象がZE1型リーフ・千葉県内の販売会社3社のトライアル運用で、全国展開は検討段階です。
- ② ディーラーでの点検 — 車検・点検時にバッテリー状態のレポートを受け取れる場合があります。
- ③ OBD診断ツール — LeafSpy(リーフ)、Scan My Tesla(テスラ)などのアプリと OBDアダプタでSOHを自分で読む方法。非公式ツールのため自己責任ですが、売却前のめやす把握には使えます。
裏を返せば、ほとんどの買い手・売り手はSOHを正確に知らないまま取引しているのが現状です。 セグ数(リーフ)や充電履歴を把握して査定に臨むだけでも、根拠を持って交渉できます。
低SOH・セグ欠け車の売り先 — 販路で値段が決まる
SOHが下がった車・セグ欠けが進んだ車は、国内再販が中心の一般買取店では値が付きにくくなります。 一方、海外輸出(走行距離や劣化への許容度が国内より高い市場)や、 電池・部品のリユース販路を持つ業者なら、走行可能な低SOH車にも値付けがされます。 状態が良ければ相場比較の一括査定、劣化が進んでいれば輸出・解体販路のある業者、と使い分けてください。
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