V2H
V2Hで、EVの充電代を
実質ゼロに近づける。
V2H(Vehicle to Home)は、EVに貯めた電気を家でも使えるようにする充放電設備です。 「クルマに充電する」だけの普通の充電器と違い、クルマと家のあいだで電気を双方向に流せるのが最大の特徴。 これによって、太陽光でつくった電気をクルマに貯めて夜に使ったり、停電時にクルマから家へ給電したりできます。 このページでは、V2Hの仕組みから費用・補助金・向いている人までを順番に解説し、最後に「あなたの車種ならいくら効くか」の試算へつなぎます。
そもそもV2Hとは何か
ひとことで言えば、V2HはEVを家庭用の大きな蓄電池として使うための装置です。 EVのバッテリーは家庭用の据置き蓄電池の数倍の容量があり、その電気を家の分電盤につないで使えるようにするのがV2Hの役割です。 ポイントを3つに整理すると、次のようになります。
- ・電気を家に戻せる:貯めた電気を家側へ給電できるので、昼につくった太陽光を夜に回す、といった使い方ができます。
- ・充電も速い:6kW級で充電できる機種が多く、一般的な普通充電(3kW)よりも短時間で満タンに近づけられます。
- ・非常用電源になる:停電時はEVの大容量バッテリーから家へ給電でき、長時間の停電にも備えられます。
つまりV2Hは「充電を速くする設備」であると同時に、「家の電気の使い方そのものを変える設備」でもあります。 だからこそ、後述する太陽光と組み合わせたときに、ただの充電器では得られない経済効果が生まれます。
なぜ「太陽光×V2H」で充電代が実質ゼロに近づくのか
カギになるのは卒FITです。太陽光の固定価格買取(FIT)は10年で終わり、その後の余剰電力は売っても 約8円/kWhにしかなりません。一方、夜に電気を買えば系統電力は約31円/kWh。 つまり「8円で売る」より「31円で買うのをやめる」方がずっと得という逆転が起きています。
ここでV2Hが効きます。昼にあまった太陽光の電気をいったんEVに貯めておけば、夜はその電気でクルマも家もまかなえる。 本来買うはずだった系統電力(31円/kWh)を回避でき、外で急速充電する場合(110円/kWh〜)と比べれば差はさらに開きます。 余剰を売る(8円)よりEVに充電して買電を避ける(31円の回避)方が、1kWhあたり約23円おトクになる計算です。日中は仕事で家にいない世帯でも、V2Hなら昼の余剰を貯めて夜に回せるので、自家消費を取りこぼしません。
→ あなたの車種・走行距離で「太陽光なら年いくら安いか」を計算するV2Hの費用はいくらかかるのか
V2Hの費用は大きく「機器本体」と「設置工事」の2つに分かれます。本体は機種で幅があり、工事費は分電盤の改修や基礎・配線といった 現場条件で変わります。目安は次のとおりですが、この合計だけを見て高いと判断するのは早計です。 後述する補助金で実質負担は大きく下がり、太陽光と組めば回収の見え方も変わってきます。
V2H 機器本体
ニチコン・オムロン・パナソニック等
約55万円〜
設置工事
分電盤・基礎・配線
約30万〜40万円
合計の目安
国・自治体補助の併用が前提
約120万〜180万円
機器・工事費は機種と現場条件で変動します。高額なため、補助金を使った実質負担で検討するのが定石です。
V2Hは補助金で実質負担が大きく変わる
V2Hが他の設備と違うのは、補助金が手厚い点です。国(CEV補助金)の機器・工事補助に加え、自治体の補助を重ねて使えます。 なかでも東京都は太陽光+EV+V2Hの組み合わせで補助率10/10・上限100万円と全国で最も手厚く、条件が合えば実質負担ゼロも狙えます。住む地域によって実質コストがまったく変わるため、検討の最初に補助金を確認するのが近道です。
2026年のEV充電・V2H補助金を見る →向いている人・注意したい人
V2Hは万能ではありません。効果を最大化できる条件と、慎重に判断したい条件がはっきり分かれます。次の3点を確認してください。
- ⚠ 経済性が最大化するのは太陽光を併設し、卒FIT・自家消費を増やせる戸建てです。太陽光がない場合は、深夜電力と昼間電力の価格差が主な効果になり、得られるメリットは小さくなります。
- ⚠ V2Hは対応車種が限られます。検討中のEV/PHEVがV2Hに対応しているか(CHAdeMO制御への対応など)を、必ず事前に確認してください。
- ⚠ 本体が高額なため、回収年数は電気の使い方・補助金額で大きく変わります。複数社の見積もりで実質負担と回収年数を比べてから決めるのが安全です。
太陽光・蓄電池・V2Hの設置費用を一括見積で比べる
V2Hは設置会社によって費用差が大きく、太陽光・蓄電池とまとめて導入すると補助金も効率的に使えます。 複数社の一括見積で、あなたの家での費用と回収年数を確認するのが、失敗しないいちばんの近道です。
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